鯉かまぼこは、感謝と恩返しから生まれ、
そして戦いは今も続いています。
2020年…佐久市の名産「鯉」を使った蒲鉾が完成しました。
開発のきっかけは、店主の末っ子「ゆうちゃん」の心臓病でした。
生まれた時から現在まで病と闘い続けています。
ゆうちゃんは幼稚園から小学校に上がるタイミングで、大きな手術を受けました。
店主はその時に頂いた支援に感謝し、恩返しがしたいという気持ちから、
料理人であった自分にできる事を考え、地元の食材「鯉」を使ってかまぼこを作り貢献しようと思い開発を始めました。
佐久市で昔から食されている佐久鯉。旨煮、鯉こく、あらい、など様々な調理で慶弔の席や料理店、食卓にも並んできました。
しかし、鯉特有の臭みや骨の多さから食べ難さを感じる方もいます。
それを今回解消し誰にでも食べやすく鯉を楽しめるようにすり身でかまぼこにしたのです。
試行錯誤を重ね、2018年から二年かけて鯉のかまぼこが完成しました。
しかし、感謝の気持ちを込めて「ありがとう」の言葉を施した鯉かまぼこの周知、販売を展開しようとしていた頃…
ゆうちゃんの体調は思わしくなく、もう一度検査をすることになりました。
そして、新たな病気が判明します。
「拘束型心筋症」
ここから心臓移植への道が始まりました。そして現在もこの道を、ゆうちゃんとその父である店主、家族の皆が走っているところです。
店主は言いました。
ゆうちゃんが元気になったとき、自分の病気がきっかけで生まれた「鯉かまぼこ」が新たな佐久の名物になって、喜んでくれるようにと。
感謝、恩返し、挑戦、希望、たくさんの思いが込められた「鯉かまぼこ」。
この度、お客様にはECサイトにお越しいただきまして誠にありがとうございます。鯉かまぼこが御目に留まる機会になりましたことを大変嬉しく思います。
もちろん美味しく、形もかわいい、一番食べやすい佐久鯉です。
是非ともこの機会にご賞味いただければ幸いです。
鯉かまぼこが沢山の思いをつなぐ架け橋になりますように。
2021年 11月 鯉かまぼこや